【JP】Ep.2-Release Hallucinationができるまで

Release Hallucination Official Fan Club

2025/09/20 07:45

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※本記事は、Release Hallucination pixivFANBOXに掲載した記事を再編集したものです。


何度かやり取りを重ねるうちに、彼が私と同い年であることがわかりました。
ただ、彼からの返信はいつも簡素で、「一体どんな人なのだろう」と正直不安になることもありました。とはいえ、当時はPCを使えて、しかも音楽をやっている同世代は珍しく、同い年のギタリストからの応募には大きな期待感もありました。

応募があってからほどなくして、私たちは渋谷で会うことにしました。
——今では「インターネットで知り合った人と会うなんて危ない」と思われるかもしれませんが、当時はインターネット自体がまだ今ほど普及しておらず、こうしたことは意外と一般的でした。

kaoruと初めて顔を合わせたのは、渋谷区桜丘にあったドトールコーヒー。私がよくバンドの顔合わせに使っていた馴染みの場所です。

彼の第一印象は「なんだか面白い人だな」でした。落ち着いているように見えて芯が強く、大人っぽいのか子どもっぽいのか掴みどころがない。でも不思議と音楽の趣味も会話のテンポも合い、話はとんとん拍子に進みました。そして練習期間を経て、渋谷のスタジオで音を出してみることに。サポートドラマーを呼んで、コピー曲を3曲ほど演奏しました。

そのうちの一曲が、Janne Da Arcの『RED ZONE』。
当時は「この曲をしっかり弾ける人なら、安心して一緒にやれる」という一つの基準にしていました。技術的にkaoruは申し分なく、こうして私たちは同じバンドで活動を始めることになりました。……今にして思えば、技術不足で足を引っ張っていたのはむしろ私の方だった気もします。その辺りは黒歴史なので、あまり深く考えないことにしておきます。
バンドの音楽性は主にJ-ROCK。L’Arc-en-CielやJanne Da Arcといった、ヴィジュアル系寄りのバンドからの影響が強かったと思います。

この続きは、次回に。


—— emi

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